退職代行サービスを使われたら会社はショックか?使う人は迷惑・非常識・クズ扱い?

社員が「退職代行」を使ったら、上司は「ありえない」「クズすぎる」と言って、ショックを受けるのでしょうか。
実際に今まさに「退職代行」という選択肢を検討している方もいらっしゃるでしょうし、そのような場合、退職代行を利用した際の会社や上司の反応が気になるはずです。
そこで今回は、退職代行を利用した場合の会社の反応についてご説明します。退職代行を利用するメリットから、退職代行を使われた場合の会社の反応と体験談、非常識と思われるのか、甘えなのか、迷惑なのか、ありえないのか、恥ずかしいのか、退職代行を利用する際の注意点まで見てきましょう。
退職代行を使われた場合の会社の反応
退職代行を利用する上で一番気になるのは会社や上司の反応です。退職代行を利用することで「非常識」「甘えだ」なんて思われないかどうかが気になります。
実際に退職代行を使われた会社は、以下のようなさまざまな反応をしています。
- 使われたショックと驚き
- 迷惑、非常識、恥ずかしい、ありえない
- 申し訳ない気持ち
①退職代行を使われたショックと驚き
初めて退職代行が利用された会社では「本当にこんな手続きで簡単に辞めてしまうんだ」とショックを受ける意見が目立ちます。
「この前飲みに行ったときになぜ相談してくれなかったのか?」と悔やむ意見もあります。
まさか自分の会社で退職代行が利用されるとは思わなかったという考えが根底にあるのでしょう。
②クズ、迷惑、非常識、恥ずかしい、ありえない
また同僚や上司からは「クズで迷惑だ」という意見もあります。例えば下記のような意見です。
- 「やめたいと言われたので○月まではいてくれと言った。しかし、その後無断欠勤と退職代行サービスで手続きに入った。辞めた人のカバーしなければいけなくなり、信じられない。」
- 「引き継ぎもしないで辞めるのはありえないし、社会人として恥ずかしいし、クズで迷惑で非常識だ」
上記のようにいきなり人員が欠けたせいでその分をカバーしなければいけなくなり、クズで迷惑だったという内容です。
③申し訳ない気持ち
他にも稀に「申し訳ない」という気持ちになったという会社もありました。
退職代行にまで依頼しなければいけなくなったことに対し、申し訳ないと謝罪してくれた会社もあるようです。
退職代行を使う人|辞めた側の体験談
退職代行業者を使う人・労働者側の意見としては、以下のようなものが多くありました。
- 引き継ぎや手続きなどを考えずに済み、楽だった
- パワハラ・セクハラから身を守れた
- 退職代行を利用したことで自分の身に起きていることを自覚できた(やめやすくなった)
- 心身の調子が良くなった
引き継ぎや手続きなどを考えずに済み、楽だった
やはり自分で退職の意思を伝えずに済むこと、手続きを任せられることは大きな利点であったようです。
ずっと引き留めにあっていたという方も、退職代行を利用したことで恥ずかしくもなくスムーズに退職できたという方もいらっしゃいました。
パワハラ・セクハラから身を守れた
会社にいたときにパワハラ、セクハラにあっていた方は出社すら困難が伴います。
即日で対応してもらい「パワハラに会わずに済んだ」「加害者の顔を見ずに済んだのがよかった」という意見もありました。
退職代行を利用したことで自分の身に起きていることを自覚できた(やめやすくなった)
ブラック企業に勤めていた方は、自分が酷い環境にいるということすら自覚する余裕がなかったという方もいます。
退職代行に電話して相談したら「会社の自分への扱いは酷かったのだ」「恥ずかしい環境だった」と自覚できたという人もいます。
長時間労働や休みが取れないこと、給与面のことなど全てのことを冷静に考えることができ辞めやすくなるようです。
さらに代行業者に依頼してストレスフリーに辞めることができたことで、徐々に心身の調子が良くなったという方も多くいました。
退職代行はクズじゃない!使うべき理由
退職代行とは・その悩みとは
「退職代行」はその名の通り、このサービスをを利用すれば、退職の意思を自ら伝える代わりに業者が伝えてくれます。退職に関わる手続きも代行してくれるため、「辞めたいけど言いにくい」「辞めたいと言える環境にない」「もう会社にはいけない」と考えている方には適したサービスです。
もっとも、これを利用する際に気になるのは、「サービスを利用して余計に状況が悪化しないか?」ということではないでしょうか。「退職代行を利用することは甘えなの?クズなの?迷惑でありえないことなの?」とまで考えてしまう方もいます。
退職代行はまったく問題ないサービス
退職代行サービス自体に法的問題はありません。退職の意思を他の人が伝えること自体は特に問題がないのです。また民法上は退職の2週間前に意思を伝えれば良いと規定されていることから、この期間さえ守ればいつでも退職は可能です。仮に有給が2週間以上残っている場合には、会社に出社しなくて済むので、退職代行サービスに依頼して以降一度も会社に行かずに辞めることさえできます。
「会社から訴えられてしまうのでは?」と不安になる方もいますが、会社も時間と労力とお金をかけて相手を訴えるほど暇ではありません。このリスクは極めて低いと考えて良いでしょう。
退職代行サービスの中には、24時間対応のところや転職までサポートしてくれる会社もあります。忙しくて休めない方に対応しているだけでなく、その後のアフターフォローまでしてくれるので、サービスが人気になる理由も理解できます。
退職代行の良いところ
このようなサービスを利用するメリットは、以下の通りです。
- 上司や会社とやりとりをせずに会社を辞めることが可能
- 辞める際のストレスを軽減できる
- 即日でも対応してもらえる
- 仲介者が入ることで引き留めのリスクが低くなる
上司や会社とやりとりをせずに会社を辞めることが可能
退職代行サービスを利用すれば、契約以降一切会社と連絡を取らずに辞めていく方も珍しくありません。会社にどうしても退職を言い出せないという方にとっては、「辞める・辞めない」のやりとりを会社や上司とせずに済むので、楽に退職することができます。手続きも任せることができるので、サービス料さえ支払えば手軽に会社を辞めることが可能です。
辞める際のストレスを軽減できる
会社と辞めたいと考えている方は、すでに相当なストレス下に置かれている方がほとんどです。会社がブラックで休みがない、パワハラやセクハラの問題があり反抗できない、などの問題がある場合、会社を辞めると言い出すことすらできない方も少なくありません。代行業者に依頼すれば、辞めるストレスを軽減することが可能です。
即日でも対応してもらえる
「今すぐに辞めたい」と思った場合に、代行業者に連絡すればすぐに対応してくれます。先にお話ししたように24時間で対応してくれる業者もありますので、退職まであっという間に進んでいきます。即日で退職願を出してくれるケースもあり、結果的に「辞めたい」という気持ちに悩む時間も少なくなります。
仲介者が入ることで引き留めのリスクが低くなる
本人が交渉する場合に問題となるのが「引き留め」のリスクです。「○月まで働いてほしい」「まだ辞めるには早すぎる」など、上司や会社の引き留めにあい、なかなか辞めることができないケースはよくある話です。仲介業者が退職の意思を伝えてくれるので、本人が伝えるよりも引き留めのリスクは少なくなります。引き留めにあっても、退職願さえ出せば基本的には2週間で退職可能ですので、強行的に辞めることも可能です。
退職代行を使う場合の注意点
退職代行を使うのは迷惑でもクズではないですし、基本的にはリスクの少ないサービスです。
しかし、料金を支払いサービスを受けるので、事前にどのようなトラブルが発生する可能性があるのかはしっかりと理解しておくべきです。注意点としては、下記1点です。
- コスト面で業者を選び失敗した
どういうことかというと「安い業者」を選んでしまい、退職交渉をしてもらえなかったというケースがあります。
会社からも退職を認めてもらえず、退職までに時間がかかったケースが報告されています。
できるなら円満退社を
今回は、退職代行を使われたら上司はショックを受けるか、迷惑か非常識かクズか甘えなのか、その実態を解説しました。
セクハラやパワハラ、違法な長時間労働など大きな問題を抱えている場合には退職代行業者はとても有用です。
しかし、会社側の反応を見てみると、ショックや迷惑といった感想があるため、心身に余裕があり、状況的に可能であれば、ご自身で伝える方が円満退職に繋がります。退職代行は最終手段として利用することが望ましいでしょう。